家出サイト＠神待ちブログ  

人間関係においてはコミュニケ－ションは大切です。
今回は、「夫と妻であり続けるための心理学」、マイケル・Ｆ・マイヤ－ス著、講談社刊より、適正なコミュニケ－ションを邪魔する心理的要因をご紹介します。
比較する

相手がいっていること、あるいはいおうと思っていることを、すぐに何かと比較しようとするので、相手が本当にいわんとしていることに耳を傾けられない。たとえば「あなたは飲みすぎよ」といわれたら、すぐに「君は食べすぎだ！」とか、「君のお父さんのほうが、僕よりずっと飲んでいるじゃないか！」などといい返したりする。
心を読む

相手がいおうとしていること、あるいは実際に考えていたり感じていてもまだ口に出していないことを予測して、聞くのをやめてしまう。
リハーサルをする

相手に対する自分の反応を準備しているため、話の内容を聞いていない。これは相手を攻撃しようとしたり、批判しようとするときによく見られる。人間は自己防衛的になりはじめると、批判をもって反撃に転じようとする傾向があるものだ。
フィルタ－を通す

いわれたことのうち、特定のことばだけに耳を貸す。
決めつける

相手の話を批判的に分析しているため、内容を正確に読み取れない。したがって、その反応も 非難の色調を帯びてくる。
うわの空になる

自分の空想の世界にふけってしまい、相手の話をよく聞いていない。
同一視

相手がいっていることを自分の経験と同一視して反応する。逆にいえば、相手の話の中で自分 とは違う特異なこと、独特なことは否定しているのだ。その結果、自分の体験談ばかり話し、相手にさらに会話を続けるよう求めることさえしない。たとえば次のように。
「（相手の話を さつえぎり）私の会社のボスも同じようなことをしたの。先週、彼が私にしたことを話してあ げるわ」
アドバイスする

これは、妻が仕事や友人のこと、あるいは何かのことで困った経験をしている際に、夫の反応としてよく見られる。
夫は一時的には聞いているものの、そのあとすぐに解決策を話しはじめる。さらに、自分の提案に妻が関心を示さないとおもしろくない。
もちろん、もし最初に妻がアドバイスを求めたなら事情は異なってくる。
だが、多くの場合、妻は聞いてもらいたい。
サポ－トしてもらいたいと思っているだけで、アドバイスしてほしいと思っているわけではない。

アドバイスするということは、「僕はもう十分君の話を聞いたし、解決策も示したし、こ の話はもうこれでおしまい」という、それ以上の対話を拒否する意味あいを持つのだ。
口論する

これは、お互いの関係の中に何かもめごとがあって、親密になりきれないカップルによく見られる。
その根底には、相手に対する不信感と主導権争いがある。
したがって、しばしば口論に なったり、相手がいうことを無視したり、ほとんどすべてのことについていい争ったり、相手 を押えつけようとする。
自分は正しいと思っている

「自分はいつも正しい」という態度を相手がとったり、そのような反応を示す場合には、パ－トナ－の欲求不満は非常に強くなる。
そんな態度をとったら相手からひどく傲慢に思われた り、相手が話しているときに聞かないための手段としてそれを使っていることに、ほとんどの は気づいていない。
話題をそらす

相手が突然、話を変えたときには、その話題をそらしていると考えていい。これは話を聞くのを拒んでいる証拠で、一般に相手のいうことに注意を向けていないことを意味する。
つまり、 相手の話に聞き飽きていたり、自分自身の問題で頭がいっぱいで、ほかのどんなことにも集中できないのだ。
または、相手が話していることに動揺して（神経質になる、悲しくなる、恥ず かしくなる、怒るなど）、不快な感情を抱かないために話題をそらしている可能性もある。
なだめる

うわべでは相手のいうことに心から同調しているようにみえても、実際は話の一部しか聞いていない場合に多い。
話しているほうは、相手は完全に自分に関心を向けてくれていると思って しまいがちなので、結果的に困惑することになる。